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老後破産
1 :名無しさん@えむちゃん:2020/05/28(木) 14:02:17 ID:???
「なんでこんなつらい思いをしてまで、長生きしなきゃいけないんでしょうか」
着古したジャージに身を包んだ香川庄治さん(仮名/71歳)は、嗄れた声を絞り出し、こうつぶやく。
6年前に妻を亡くしてから、神奈川県の自宅でひとり「亡骸」のような日々を送っているという。
「家事は妻に任せきりにしていましたから、彼女が亡くなってからも自分で炊事することはありません。
食事は日に一食。夜にスーパーで半額になる弁当を買うか、チェーン店の牛丼を食べに行くのが日課です。
近所付き合いもないですし、毎日することは何もない。家に閉じこもり、テレビを眺めて一日が過ぎていきます。
こんな惨めな生活をしているなんて、誰にも言えません。
親戚にだって、無用な心配をかけたくないので、連絡を取らなくなりました」
大学を出て、食品メーカーに38年間勤務し、60歳で退職。
一人息子は同居している。定年後は、妻と穏やかな老後を送ろう—そう思っていた。
当時の貯金は、退職金もあわせて約3200万円。だが現在、貯金は底をついている。
「定年してから半年後、妻にがんが見つかったんです。進行した乳がんでした。
手術しましたが、すでに全身に転移してしまっていた。
現役時代、私は家庭を顧みず、すべて妻に任せて働いていました。
これからは楽をさせてあげようと思っていたんです。
だからこそ、何をしてでも元気になってほしかった。
病院を転々とし、最新の放射線治療も受けました。
それに漢方や健康食品など、身体にいいと聞いたものは何でも試した。
彼女が自力で歩けなくなってからは、300万円出して車椅子を乗せられるワゴン車を買い、がんに効くと言われる温泉にも連れて行った。
けれど結局、闘病の末に亡くなったんです」
妻の命のために、カネを惜しむという選択肢はなかった。
がん保険には入っていなかったため、3000万円という貯金額は、6年間でみるみるうちに目減りしていた。
気づいたときには、もう「手遅れ」。現在は月14万円の年金だけで生活している。
「実はウチには、40代になる息子がいて、うつ病を患って会社を辞めてから、家に引きこもっているんです。
私の年金だけでは暮らしていけない。少々具合が悪くても、病院にも行けません。
検査なんかしたら、絶対悪い病気が見つかるに決まっていますから。
毎日、目が覚めるたびに気が重くなります。
何度も死のうと考えましたが、息子がいますし、天国の妻がそれを知ったら悲しむだろうと思って、必死で生きている状態です」

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